「エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する5つの原則」を読んだ

理論まとめ

エフェクチュエーションは、起業における不確実性に対処するための思考様式を説明する理論。熟達した起業家は、予測不可能な未来に対して、予測ではなく「コントロール」を重視する意思決定を行う。
これは、リスクを最小化しながら現状の資源を活用し、パートナーシップや偶然の出来事を積極的に取り入れ、新たな機会を創出するプロセス。

エフェクチュエーションには以下の5つの原則がある:

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「ジョブ理論」を読んだ

この書籍に書かれているミルクシェイクのエピソードは、ジョブ理論の核心を理解するための象徴的な例としてよく紹介されている。
要約してみると以下のような感じ。

あるファーストフードチェーンがミルクシェイクの売り上げを伸ばしたいと考え、顧客に対して味や価格、バリエーションに関するアンケートを実施しましたが、思ったほどの効果は得られなかった。そこで、ジョブ理論を活用して、顧客がどのような状況でミルクシェイクを「雇用」しているのかを調査したところ、驚くべき事実が明らかになった。

多くの顧客は、朝の通勤時にミルクシェイクを購入していたのです。彼らは朝食として手軽に消費でき、長時間満腹感を保てるものを求めており、さらに通勤中の退屈を紛らわせる手段としてミルクシェイクを選んでいた。この「ジョブ」を解決するために、ミルクシェイクが他の飲み物やスナックよりも適していた。

この発見により、ファーストフードチェーンはミルクシェイクの改善に向けた新たなアプローチを取ることができるようになった。例えば、飲みやすさや持ち運びのしやすさを向上させたり、満腹感をさらに持続させるような成分を加えるなど、顧客が「朝の通勤」という特定のジョブを解決するためにミルクシェイクを選ぶ理由に基づいた改善が行われた。

このエピソードは、顧客が商品を「なぜ」使うのかを深く理解し、商品自体の特性ではなく、顧客が解決したい問題(ジョブ)に焦点を当てることの重要性を示している。

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全社横断で「誰が何をやっているのか」を可視化する取り組み、を書きました

今年一年の取り組み内容を、会社のテックブログで書きました。

全社横断で「誰が何をやっているのか」を可視化する取り組み
https://blog.recruit.co.jp/rtc/2023/12/18/who-knows-what/

【翻訳】Googleのエンジニアがソフトウェア開発する時に必ず書くドキュメント「Design Docs at Google」

Googleでの「Design Docs」とは 2007年の Google Developer Day Tokyo での鵜飼氏のプレゼンによると「Google で必ず書くことになっているドキュメント」であり、「プロジェクト立ち上げ時の 1~2週間をかけて書く」ものです。
今回は Google のソフトウェアエンジニアである @cramforce 氏が自身のブログで「Googleでの Design Docs」について解説している記事を公開されていたため、氏の許可を得て翻訳しています。

原文:
www.industrialempathy.com

関連書籍:

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「AIの遺電子」を読んで、人間らしさについて考える

最近は「AIの遺電子」という漫画にハマっている。
読み始めたキッカケは深津さんのツイート。

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