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Berlin → Tokyo

ベルリンで開発したライブラリがメルセデス・ベンツに採用された


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ベルリンではWebBluetoothAPIを利用したライブラリの開発していました。


そして、この度、メルセデス・ベンツのハッカソンで、
このライブラリを組み込んだSDKが利用されることになりました。


Mercedes-Benz Digital Challenge


このハッカソンではメルセデス・ベンツが各種自動車の状態などを確認/操作できるAPIを80以上利用できるようにしています。
開発者はこれらのAPIを利用して、自動車用のアプリケーションを開発していきます。

www.youtube.com

自動車用のアプリケーションはスマートフォンやスマートウォッチなどと連携して自動車を操作するケースが想定されます。
自動車用のアプリケーションなので、最終的には自動車というリアルな筐体上で動作しますが、企画や開発段階ではなかなか実車を利用することは難しいです。
そこで、自動車用のアプリケーションをブラウザ上で再現するカーシュミレーターを開発SDKに組み込んで提供しています。

ChromeなどではブラウザからBluetoothが利用できるWebBluetoothAPIが提供されているので、これを利用しています。
スマートフォン/ウォッチ側からすると、自動車用アプリケーションとブラウザ上の仮想自動車はどちらも振る舞いは同じになるので、アプリケーションのテストすることが可能になります。

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このようにカーシュミレータを利用してアプリケーションの開発を進め、最終的には実車を利用して動作確認をしていきます。
開発段階でエミュレーターを利用することで圧倒的に開発速度を向上させることができる。

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自動車産業は過去100年以上にわたってその製造のプロセスを発展させつづけていますが、近年のデジタル/インターネットを自動車の構成要素として組み込むためには、従来とは異なる新しい製造プロセスが必要になります。
私がジョインしていたHighMobilityが提供するプラットフォームは、デジタル時代に、より高速な自動車用アプリケーションの開発が出来ることを目指して設計されています。開発者がサービスのデジタルモックアップを作成し、実装を段階的に実行し、実際の自動車を用いてテストをする前に、このプラットフォームが提供する仮想環境での自動車エミュレータを用いて、車がどのように応答するかを視覚化し、挙動のテストをすることが出来るようになります。従来であればテストの都度、実際の自動車が必要であるところ、自宅やオフィスといった場所でもアプリケーションの動作確認が出来るようになります。

こちらは、実際にIVECOの車両の鍵の開閉をしている様子です。日本でもカーシェアリングサービスを利用された方ならイメージ出来るかもしれません。

vimeo.com

国内で利用されている方式では、スマートフォンのアプリケーションから一度カーシェアリング事業者のサーバを経由し、サーバ経由で自動車に搭載されている機器に開閉の信号が送信されています。
そのため、実際に開閉のボタンを押してから実際に開閉が行われるまでには数秒の待ち時間が発生します。
現在、自動車メーカとカーシェアリング事業者が導入を進めている方式では、スマートフォンと自動車に搭載された機器が、Bluetoothを用いて直接通信をすることで鍵の開閉を行うというものです。
自動車の機器と直接通信をしているため、タイムラグがほとんど発生しません。

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昨年10月にはトヨタが、アメリカのカーシェアリングを手がけるスタートアップで、上記の方法を利用して、SKBと呼ばれるスマートキーボックスを開発しているというプレスリリースが出ています。
トヨタ自動車、カーシェア等のモビリティサービスに向けた モビリティサービス・プラットフォームの構築を推進 | TOYOTA Global Newsroom

世界的に見ても、自動車は所有から利用する流れになっており、カーシェアリングなどにおいて、車両の貸し借りを安心かつ安全に行える仕組みがますます必要になっていくでしょう。

自動車の開閉はあくまでの一例にすぎず、今後は様々な自動車用アプリケーションが登場していくことになるでしょう。
もちろんそれは非常に難易度の高いチャレンジではありますが、今後の自動車業界においては必須になっていくことです。
だからこそ、HighMobilityはスタートアップとして、大手の自動車業界を巻き込みながらチャレンジしているのです。

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(パリの展示会でSDKのローンチを発表するCEO)




余談ですが、開発初期のカーエミュレータはこんな感じだったのでかなり進化しました...!

初代:IoT TECH EXPO で初めてのデモをした時
WebBluetoothを利用してシミュレート出来ることをプレゼンするだけでした。

www.youtube.com


二代目:UIの大幅アップデート
この頃から自動車のアプリケーション開発をイメージをしてもらいやすくなっていきます。

www.youtube.com

そして記事の冒頭にある動画のようになっています。


このハッカソンに参加しなくても、
開発者登録をすればカーエミュレータは利用できるので興味があればぜひお試しください。
console.high-mobility.com


iOS×BLE Core Bluetoothプログラミング

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Bluetooth Low Energy: The Developer's Handbook

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Getting Started with Bluetooth Low Energy

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