チームラボの過去最大級のデジタルアート展「DMM.プラネッツ Art by teamLab」に行ってきました!
昨日から開催されている「お台場みんなの夢大陸」の中で公開されており、期間は8/31までです。
DMM.PLANETS Art by teamLab | July 16 - August 31, 2016
最初にお伝えしておきたいこと。
この展示会の魅力をこの記事だけでは伝えきることが出来ません。
なぜなら、身体で体験するアート作品だからです。
では、いったいそれはどういう作品になっているのか紹介していきます。
まず会場はこのようなところ。
夕方だったので待ち時間は10分ほどで入ることが出来ました。
中に入ると、最初にスタッフの方から注意事項の説明があります。
- 靴を脱ぎ、荷物はロッカーに預ける。
- ズボンは膝上ぐらいまでまくる。
- 撮影は自由。(フラッシュは禁止)
- 水に入る作品があるので、スマホを首からぶらさげるストラップを配布
建物の中は真っ暗です。通路がうっすら見えるだけ。
最初の作品
「やわらかいブラックホール - あなたの身体は空間であり、空間は他者の身体である」
薄暗い空間の床と壁がすべてビーズクッションみたいになっています。
歩こうとすればするほど、体が沈んでいきます。
思うように歩けないけど、それが楽しい。沈んでいく感覚が、とても気持ちいい。
スタッフの方が最初に「思いっきり飛び込んでください」とアナウンスしてくれたのも良かったです。最初なので、みんな様子見な感じだったので「あ、思いっきり楽しんでいいやつだ」と入りやすかったです。
(思いっきり飛び込む友人)
大人たちがみんな楽しそうに、笑いながら飛んだり、転んだりしていました。
こうして、最初の作品で、まずは身体の感覚というものを思いっきり意識させられます。
「Wander through the Crystal Universe」
光の点の集合によって、宇宙空間を表現した作品。
宇宙飛行士の山崎直子さんが監修。
すごい!!!
これは本当に圧巻です。
部屋も広く、床と壁は全面鏡張りになっているため、不思議な感覚になります。見とれてしまうと、本当に作品の中で迷子になります。
さらに、スマートフォンを利用して、自分が好きな星などの演出をこの宇宙空間に反映させることができる、インタラクティブな演出もあります。こうして、鑑賞する人によって、作品はずっと変化しつづけていきます。そして、それが鏡張りの空間の中で、本当の宇宙のように無限に広がっていくのです。
圧倒的なコンセプトに本当にしびれました。
動画も撮影してみました。
Wander through the Crystal Universe from tkybpp on Vimeo.
そして次は新作。
「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity」
鏡張りの空間に水が入っていて、その水面には泳ぎまわる鯉が映し出されています。
鯉の軌跡が色鮮やかに映しだされ、また、人にぶつかると花となって散っていきます。
とても幻想的なデジタル空間です。
しかしながら、水につかっている足の冷たさは、アナログな感覚なのです。
どこまでがアナログで、どこまでがデジタルなのか。
その境界が限りなく曖昧になっていきます。
余談ですが、水深は思ってたより深いです。30〜40cmほどなので、ほぼ膝下です。
小さい子どもたちは全身びしょぬれになりながらもとても楽しそうにしていました。
こちらも動画を撮ってみました。
人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity from tkybpp on Vimeo.
ちなみに、この部屋の通路にはひっそりと「Cold Life」もありました。
特に案内もなく、公式サイトにも記載されていないので、お見逃しなく。
最後はこちら。
Floating in the Falling Universe of Flowers
巨大なプラネタリウムのようなドームに、1年間の四季折々の花が変化しながら咲き渡る宇宙空間です。
ここにはクッションがいくつか置いてあり、寝転がって鑑賞できます。
天井や壁に映しだされた映像が回転しているのですが、次第に自分が花の中を回転しているかのように錯覚してきます。
こちらの空間も、スマートフォンによるインタラクティブな演出が可能です。
蝶を選択し投げ込むと宇宙空間に蝶が現れるのだとか。
(やはり人数が多いせいか、トラフィックエラーも発生していました。: エンジニア視点)
こちらも動画で。
Floating in the Falling Universe of Flowers from tkybpp on Vimeo.
他者の存在と、不可逆性
絵画を鑑賞する時などに美術館に行くと、人が少なくて静かな方がゆっくり楽しめます。
人が多いと、混んでいるな、とポジティブな感覚になることはほとんどありません。
しかし、今回のこの展示会では、他人がたくさんいることに対して、初めてポジティブな感覚になりました。きっと、一人でこの空間を貸し切りにした状態だと、全然楽しくなかったでしょう。
スマートフォンの操作により、インタラクティブな体験が可能により、他人のアクションによって作品が絶えず変わります。また、水面に映しだされた鯉は、体と重なると花になるように、他人の存在そのものが、作品に影響を与えています。これらの変化の様子自体がとても美しく、この変化を味わうためには、他人の存在が必要不可欠な要素になります。
そして、個人的にもう一つ感動したのは、このインタラクティブなところ。
絵画は静止画です。映画は動画ですが、連続した静止画のようなものであり、再現性があります。
しかしながら、今回のインタラクティブな作品というのは、再現性がありません。
鑑賞する一人ひとりの存在やアクションによってリアルタイムに作品が変わります。
その瞬間、そこにいなければ味わうことができないアートという価値観は、従来にないものだと思います。
この展示会は、それを体験できる素晴らしい空間でした。
【詳細】
DMM.プラネッツ Art by teamLab
会場:お台場みんなの夢大陸2016内 (お台場/フジテレビ)
期間:7/16日(土)〜8/31日(水)
料金: 一般2,000円/小中学生1,300円 (1DAYパスポート)
- 作者: 猪子寿之
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2013/12/19
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